Galvanic Frame

exhibited:
第5回企画展 山中俊治ディレクション 「骨」展「21_21 DESIGN SIGHT」

summary:

“「骨」展”という企画展に参加した際の骨をテーマとした構造体への荷重をリアルタイムに光と音で演出する椅子型の作品。

21_21展示Space

concept:
生物の骨は、一般に硬質な物として捉えられる事が多いですが、
実際は若干の弾力性があり、撓んだり捻れたりして力を受け流す不思議な物体です。

人工物の構造体も同じで、形状や材料の性質によって、自重や外力などの荷重に抵抗するように作られています。しかし、その力の流れは物体の内部に潜んでいる為、普段は目にする事ができません。
そこで、力が人工物にどのように作用していくのかを可視化する事で、カタチの持つ意味を明らかにできるのではないかと考えました。

この作品は、3人掛けくらいの大きさのベンチです。脚部は幾つかのバリエーションがあり、一般的な建築構造であるトラスやアーチなど、それぞれ異なる構造体で出来ています。体験者が座ると、位置や荷重をセンシングし、どのように力が伝わっていくかを光の演出によって可視化します。

二人で座る時は、互いに影響を与えあって、複雑な伝播をするかもしれません。それでは三人の時は?想像を巡らし自分で発見する事が、物の形の意味を考えるきっかけとなればと思います。

design:
この作品は構造体の形状や材質によって荷重が加わった際の形状変化を表現している為、構造体の部分以外の要素は極力排除する事で、シンプルに、より明確にコンセプトが伝わる様にデザインしています。

technology:
歪みゲージを用い、構造の随所に掛かる力をセンシングし、センサーの現在の反応値を元に、どこにどれぐらい荷重がかかっているかなどを計算し 、それを光と音に置き換え演出しています。

real:
脚部のトラスやアーチの構造体はスチール棒を溶接して組み上げ、表面は油焼きをして仕上げています。

無数のLEDやセンサーを使用する為、センサーは出来るだけ小さく、基盤は台座内に組み込み、数百に及ぶ配線はエナメル線を1本1本フレームに接着するなどして、シンプルな外観を損なわない様に心掛けました。